- 監修|アーカス探偵事務所
夫の浮気が発覚することは、妻にとって大変ショックな出来事でしょう。しかし、そのような状況になった場合、今後の夫婦関係についても考えなければいけません。
離婚を選ぶ場合もありますが、お互いに理解を深め、関係の再構築を目指す夫婦も。
本記事では、浮気発覚後に関係の再構築を図る夫婦のために、夫に起きる心理的変化や、関係改善を図るためのポイントについて解説します。
\ 自分の判断で失敗しない為に /
決めつけで行動を起こす前に状況を把握することが重要です。感情的にならずに、まずは「事実確認(浮気の有無)」をおすすめします。
浮気後に妻を大事にする心理とは
浮気がばれることは、浮気の当事者である夫にもさまざまな心理的変化をもたらします。その典型的な特徴のひとつが、妻を以前よりも大事にするようになるというもの。
ここでは、浮気発覚後に夫が妻にやさしくなる心理を見てみましょう。
妻に対する罪悪感
浮気をした夫が妻を大事にし始める理由として代表的なのが、「妻に対して罪悪感を抱くから」というものです。
浮気をしている最中は、その場の雰囲気や高揚感で冷静な気持ちを失っていても、浮気が明るみになると、過去の過ちを悔いるケースもあります。そのような場合、夫も夫婦関係を修復したいと考えている可能性が高いでしょう。
家庭での居場所がない
浮気が発覚することで、家庭での自分の居場所を失ったと考える男性もいます。
それまでの家庭内での自分の立場が揺らぎ、妻や子供への振る舞いが正常に行えなくなってしまうことも少なくありません。
そのような状況は夫にとっても苦しく、それが結果的に妻を大事にするという行動に表れることもあります。
離婚されたくない
浮気が明るみになった際の夫婦の対応策として浮上するのが離婚の可能性です。
浮気をしていたときは真面目に考えていなくても、実際に浮気が発覚することで家族の大切さが改めて感じられ、妻と別れたくないという思いが強まることもあります。
そのような夫にとっては離婚はなんとしてでも避けたい選択肢であり、そのために妻にやさしくなることもあるでしょう。
妻の大切さに気付いた
浮気の刺激的な気分に支配されていたときは気付けなかったけれど、日常の当たり前のことが妻の支えによるものだったのだと、浮気発覚後にはじめて実感する男性は少なくありません。
妻の側からすれば身勝手に感じられるかもしれませんが、過ちを犯してはじめて気づくということも往々にしてあるものです。
軽い気持ちで浮気をしてしまった夫が妻の大切さを再確認し、「自分はなんてことをしてしまったのだろう」と後悔することも多いです。
浮気後に妻を大事にする夫にみられる特徴と行動
浮気が発覚した後に妻を改めて大事にしようと考える夫には、その行動や振る舞いにいくつかの傾向が見られます。
日常生活での小さな気配り
家事を手伝おうとしたり、育児を積極的に行ったり、あるいは疲れている妻に休憩を促したりなど、普段の生活の中で、夫からの細やかな気配りが感じられることがあります。
それまでほとんど自分を気にかけてくれなかった夫に変化が見られる場合、夫は浮気を反省し、「妻のためになんとか力になりたい」と考えているのかもしれません。
言葉遣いに変化が現れる
妻を大事にする気持ちが、普段の言動に表れることも少なくありません。
浮気の前は言ってくれたことのなかった「ありがとう」や「おつかれさま」など、気遣いの言葉が聞かれるようになったら、そこには夫の「申し訳ない」という気持ちがあると考えて良いでしょう。
どのような状況であっても、夫婦が思いやりの気持ちを言葉で表すことは良いことです。妻の側もその言葉をできる限り素直に受け止めてあげられれば、関係改善にも効果があるでしょう。
記念日などのイベントに積極的
妻を大切にする夫は、誕生日、結婚記念日など、夫婦にとっての記念日やイベントごとを重視することが多いです。
プレゼントを買ってくれたり、ディナーに誘ってくれたり、あるいはサプライズを用意してくれたりなど、その行動はさまざまです。
夫婦にとっての特別な日を積極的に盛り上げようという、愛妻家のような行動が見られた場合、その背景には「浮気をなんとか許してほしい」という夫の思いがあるのかもしれません。
浮気発覚後に夫婦関係を再構築する方法
ここからは夫の浮気が発覚したのち、お互いの関係を再構築しようとする夫婦が押さえておくべきポイントについて解説します。
浮気の発覚で仲が崩れかけた夫婦にとって、関係修復は簡単なことではありません。その際、浮気の当事者である夫はもちろん、妻の側にも配慮が必要です。
冷静に本音で話し合う
夫の浮気が明るみになると、夫婦関係に亀裂が走るのは当然のことです。しかし、夫に反省の気持ちがあり、妻の側も夫婦関係をなんとか再構築したいのであれば、お互いに歩み寄り話し合いを深めることは必要でしょう。
お互い隠し事なく、本心を伝え合うことで、関係の改善が図れるはずです。妻が夫の話を聞く態度を見せることで、浮気への後悔や、離婚したくない思いなど、夫も本音を話しやすくなるでしょう。
浮気相手と縁切りさせる
浮気相手が職場の同僚であるなど、夫と日常的に顔を合わせる関係である場合、「二度と浮気をしない」と言われても簡単には安心できません。
その際、「不倫誓約書」など、夫婦の話し合いの内容を書面で残すことも有効です。このような書類は、離婚や慰謝料の請求等に必要になることが多いですが、「二度と浮気をしない」という夫の言葉を書面に残しておくことで、浮気の再発防止にも役立ちます。
浮気の話を蒸し返さない
パートナーが浮気や不貞行為を行った場合、それが許せないのは当然のことです。しかし、夫婦関係の構築を図るためには、浮気の話を不必要に蒸し返すことは避けたほうが良いでしょう。
浮気の話題を取り上げることで、喧嘩などトラブルに発展し、修復に向かっていた夫婦関係が崩れてしまう恐れがあります。
どうしても気持ちが整理できないときは、夫以外の人に話を聞いてもらったり、あくまで冷静に夫に思いを伝えるなど、理性的な対応が必要です。
お互いに不満を改善する
関係改善のために話し合いを進めているうちに、これまで言い出せずにいた相手への不満が露呈することもあります。場合によっては夫の浮気の原因に、妻に対する何らかの不満やストレスが関係していることもあるかもしれません。
もちろんそれで浮気が許されるということはないですが、妻が旦那の思いを受け止め、改善しようと努めることも、夫婦関係の再構築には必要なことです。
感謝の気持ちを伝える
「いつもありがとう」「助かっているよ」など、感謝の気持ちを言葉で伝えることも、良好な夫婦関係を築くための成功のカギです。
いつも一緒に暮らしている夫婦だと、相手の支えが「当然のもの」になりがちです。しかし、相手の存在を当たり前と捉えず、意識的に感謝の気持ちを伝えることで、お互いの接し方が良い方向へ変わっていくことは多いです。
スキンシップを大切にする
夫婦のスキンシップの少なさが、浮気の原因となることも少なくありません。もちろんそれが浮気の「正当な理由」などにはなりませんが、話し合いのなかで夫がそのような思いを口にしたときは、スキンシップのあり方について、妻も再考する必要があるでしょう。
すぐに関係が再構築できない場合でも、手をつないだり、ハグをしたりといった行動から、すこしずつ関係が改善していくこともあります。
一緒にいる時間を増やす
仕事などが忙しくても、意識的に一緒に過ごす時間を確保することは、夫婦関係の再構築には大切です。
一緒に食事をする、一緒にどこかへ出かける、一緒に料理を作るなど、ふたりで過ごす時間が長いほど、関係は再び深まっていくでしょう。
浮気発覚後でも仲良くなる妻の態度
夫の浮気が発覚すると、夫婦関係が冷え込み、「家庭内別居」のような状態になってしまうかもしれません。しかし夫婦関係の改善を図るのであれば、妻の側もふるまいや態度に配慮する必要があります。
夫の浮気は許せないかもしれませんが、もう一度幸せな夫婦関係を取り戻すために、下記の内容を理解しておきましょう。
あえて夫を気遣う
夫への許せない思いがあったとしても、あえて夫を気遣うことが夫婦関係の改善につながることがあります。
「ありがとう」「おつかれさま」「ごめんね」といった妻の思いやりある言動・ふるまいを受け、夫が自身の浮気を心から反省し、妻への感謝の気持ちを再認識することも少なくありません。
夫が喜ぶことを探す
「夫の好きな料理を作ってあげる」「疲れた体をいたわってあげる」など、些細なことでも良いので夫が喜ぶことをしてあげれば、夫は妻への愛情を改めて実感するはずです。
それと同時に、浮気をしてしまった自身を恥じ、「もう二度と妻に悲しい思いはさせたくない」と思うかもしれません。
仲の良い夫婦関係を取り戻すには、妻の側から夫に愛情を注ぐことも重要です。
感情のコントロールを心がける
夫に浮気をされれば、誰しもショックで怒りを感じるでしょう。仮に浮気を許せたとしても、ふとしたことで気持ちが揺らぎ、感情的になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、衝動的な言動や行動は、新たな関係を築き始めた夫婦にとって、悪影響をもたらすばかりでなく、妻自身も自己嫌悪を感じることが少なくありません。
信頼できる人に悩みを聞いてもらったり、カウンセリングを受けたりして、感情のコントロールを心がけることが、結果的に夫婦関係の改善にもつながります。
信頼関係を取り戻す努力をする
良い夫婦関係を築くには、お互いの信頼関係が欠かせません。
当然浮気が発覚すれば、妻も夫のことが信じられなくなり、信頼関係は大きく揺らぐでしょう。しかし関係の再構築を図るには、夫ばかりでなく、妻の側も相手を信じる努力が必要です。
浮気をした夫も、今は妻に申し訳なさを感じて、どのように接したら良いのか悩んでいるのかもしれません。
そのようなときに妻のほうから積極的にコミュニケーションを図ることで、結果的に夫婦関係が改善へ向かうでしょう。
浮気を繰り返させない対策
現代はメールやLINEなど、実際に会わなくても浮気が再燃するリスクは、数多くあります。
人間なので、ふとしたことから別の女性と恋愛関係に発展してしまう可能性もゼロではありません。出会い系サイトやマッチングアプリにも注意が必要です。
ここでは夫に浮気を繰り返させないための対策について解説します。
なお下記の対策を行うには、夫の浮気について明確な証拠が必要です。
自分で集められる証拠のリストはこちらを参照ください。
浮気の証拠を見つけるのがむずかしい際は、探偵に調査を依頼することも有効です。探偵は民事事件の捜査だけでなく、浮気の調査なども行います。
ただし調査の方法や費用は会社によって異なるので、経験豊富で信頼のおける探偵社に依頼することが大切です。
浮気相手に慰謝料を請求する
夫の浮気相手に対し慰謝料を請求することも、浮気を繰り返させない有力な対処法として挙げられます。
配偶者との婚姻関係を継続する場合であっても、妻は夫やその浮気相手に慰謝料を請求することが可能です。
慰謝料の授受は、単なる「二度と浮気はしない」という口約束とは異なり、「浮気を繰り返したら大変なことになる」という強い警告ともいえるでしょう。
ただし浮気相手が、夫を既婚者だと認識していなかった場合など、慰謝料を請求できないケースもあるので、詳しくは弁護士などの専門家に相談しましょう。
誓約書にサインさせる
二度と浮気をしない旨を、誓約書に実際にサインさせることも、浮気の再発防止に役立ちます。
「浮気を繰り返さない」という誓約は、口約束であっても法的に有効です。しかしそれをあえて書面で残すことで、その法的効力は確実なものとなり、そのことが浮気再発の抑止力となるでしょう。
このように慰謝料の請求や誓約書へのサインなど、法的な手段を絡めることが問題解決には有効だといえます。
まとめ
「妊娠中に浮気された」「職場に若い彼女がいた」などといった夫の浮気発覚は、妻にとってはたいへんショッキングな出来事です。「絶対に許せない」と、離婚や別居等、別れることを考える女性も多いでしょう。
しかし夫としては本気の恋愛ではなく、一時的な出来心や、衝動的な行動であるケースも少なくありません。その場合、浮気の発覚をきっかけとして、かえって妻の大切さを再認識することがあります。
夫に反省の気持ちがあり、「二度と浮気はしない」という思いが見られれば、夫婦関係の再構築が図れるかもしれません。
浮気調査に関するご相談は、日本探偵業認定調査士連盟(cif連盟)までご相談ください。
\ 自分の判断で失敗しない為に /
決めつけで行動を起こす前に状況を把握することが重要です。感情的にならずに、まずは「事実確認(浮気の有無)」をおすすめします。